「ライフセトルメント(Life Settlement)」は、米国で行われている第三者による生命保険の買取のことです。日本では保険会社が保険契約の譲渡を認めないため現実的ではありませんが、再市場が認められている米国では以前からあるもので、特に1990年代にエイズ(後天性免疫不全症候群)が社会問題化したときに、HIV感染者が生命保険を第三者に譲渡して治療費に充てることが多く行われました。

この例のように、もともとは被保険者が自分が死んだ時に支払われる生命保険金を生前に受け取り、生活費や治療費に充てたいというニーズから発展したスキームです。

生命保険というものは、途中解約すると著しく価値が下がるものです。被保険者が亡くなってはじめて保険金を満額で受け取ることができるので、第三者による「買取額」も保険金満額よりも低い価格になります。満額との差額が第三者の「利益」になります。

このスキームを証券化したファンドも米国では、昔からあり金融商品として定着しています。日本では、前述したように保険会社が譲渡を認めないために「ライフセトルメント」金融商品は存在しませんが、米国にはあります。

人は必ず亡くなりますから、保険会社が破産しない限り生命保険金は支払われます。運用実績は一桁の後半くらいのもので大きくはありませんが、最近ではスキームの見直しをしてリスクを更に軽減して年利20~30%台をキープするような商品も出てきているようです。

この新しいスキームによる「ライフセトルメント」金融商品を販売している会社は米国でも数社しかないようですが、安定して高い収益を期待できる商品として更に増えて行くかもしれません。